「おいしい」から「すごい」ものまで、匠の技術が光ります。
きれいな空気と水に恵まれた新城市には、たくさんの特産品があります。トマトや自然薯、八名丸と呼ばれるさといも、鮎や鳳来牛などの食べ物の他にも、匠の技術が光る鳳来寺硯、ヒノキやスギなどの三河材も有名です。
八名丸さといも
八名丸(やなまる)は生産発祥地である旧八名郡(現在の新城市一鍬田地区)という地名と丸い形から、昭和20年ごろに命名された里芋の在来品種で、粘りが強くやわらかい特徴を持ち、味・食感ともに優れています。8月から3月までが出荷時期で、煮物やおでんを始め、皮ごとゆでて食べるキヌカツギもお薦めです。
梅の加工品
県内一の梅の産地である新城市の鳳来地区では、様々な梅の加工品が作られています。梅漬け、梅酒、梅アイス、梅うどん、梅ジャムなどがその代表的なものです。
体に優しい梅を素材につくられた加工品はお土産にも最適です。
しいたけ
豊かな山林に恵まれた新城市は、しいたけ栽培が盛んです。手のひらほどの大きさの獲れたての生しいたけをあぶり、塩をふりかけてかぶりつく醍醐味を楽しんだり、干ししいたけにして山の滋養をたっぷり濃縮して料理にしたり、と地元定番の食材です。
鳳来牛
大自然のパワーを体いっぱいに吸収しながら育つ「鳳来牛」は、地元子牛生産農家で生まれ、地元肥育農家で育った極上和牛です。この厳選された鳳来牛は、JA愛知東の直売所「こんたく長篠」のレストランでご賞味いただけます。生産者の顔の見える生産販売体制で売られているため品質保証と安全はお墨付きです。ほかでは食べられない牛肉をどうぞご賞味ください。
自然薯(じねんじょ)
自然薯はヤマイモの仲間で本来山などに自生しているものです。”自然の恵み”の自然薯は現在、栽培方法の工夫や品種改良を重ね、畑での栽培が可能となりました。特に作手の自然薯は香りが良く、粘りが強いことからとろろ汁に最適です。
いちご
主力品種は「紅ほっぺ」で、大玉で甘さと酸味のバランスが良くジューシーで生食に適しています。また、愛知県が育成した品種「ゆめのか」は大玉でジューシーですっきりとした甘さが特長で、果皮が堅く日持ち性に優れると評価されます。11月から5月までが出荷時期で、生産者の多くは女性が中心となっており、消費者の立場から見た商品作りをしています。
鮎
鮎滝の笠網漁や友釣り、網、ひっかけなど様々な漁法があります。毎夏市内を流れる清流に多くの鮎が上ってきます。川の近くのいくつかの料理屋では鮎を賞味することができ、ヤナ場では子供たちが歓声を上げながら鮎のつかみどりを楽しみます。
巨峰
世界で最も生産量の多い果実はブドウ。その中でも王様と呼ばれる巨峰をジベレリン処理し、種無し化したものを「種なし巨峰」として栽培しています。新城は全国でもトップクラスの施設率を誇り、お盆前の需要期に大半を出荷し、「品質の良い巨峰」として消費者から産地指定を受けています。
お茶
豊川の清流とさわやかな緑につつまれ、山あいから湧き立つ朝霧。こうした自然の中で、豊かに育まれた新城市のお茶は愛知県一の煎茶生産量をも誇っています。品種は「やぶきた種」が主体で、煎茶本来の深い味と香りが特長です。
鳳来寺硯
鳳来寺山は、金鳳石、鳳鳴石、煙厳石の三種類の硯に適した石が採れるため、昔から硯の産地として知られていました。今も二軒の硯屋が昔ながらの手彫りにこだわり、硯を作り続けています。渾身の力を込めて彫った硯は見た目も力強く、その使い心地は多くの硯愛好家を魅了しています。
寅童子の起き上がり小法師(とらどうじのおきあがりこぼし)
寅童子と徳川家康
家康公は、壬寅の年寅の月寅の日の寅の刻(天文十一年十二月二十六日)に生まれたと言われ、寅童子とも呼ばれています。その寅童子である家康公は、幾度の戦に敗れてもその度に立ち上がり、ついには征夷大将軍となって戦乱の世を鎮めました。
これにちなみ、“寅童子起き上がり小法師”が生まれました。何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の意味が込められています。
三河材
日本全国に出荷される地元の三河材は、温暖な気候と豊かな土壌に育まれ、比較的古いものが多く、ヒノキは柱材に適しており、またスギの良質材は鴨居長押、周り縁などの造作材に適しています。
つまもの
つまものとは料理の器あしらいとして飾り、彩りとして見る人の心を和ませる四季折々の草木や花々のことです。県内有数のつまものの産地とされる新城市では春は桜花、秋はイチョウなどバラエティ豊かな植物を県内外の飲食店に供給しています。