美しい表情を魅せる、花々を愛でる。
自然豊かな土地だからこそ、季節ごとに美しい表情を見せる花々がたくさん生きています。慌ただしい日々の中で、立ち止まって花を見つめる時間は少なくなりがちですが、新城市へ訪れた際には、ぜひその季節に咲く花を愛でてみてください。
サギソウ
その姿がサギが羽を広げた様子に似ているため名が付いたものです。作手地区にある長ノ山湿原に自生しています。かつては高原湿地帯などに広く自生していましたが、今では絶滅が危惧される植物のひとつになってしまいました。
川売の梅 (かおれのうめ)
新城市北部、川売(かおれ)地区の梅園は、11戸の農家で南高をはじめとした8種類の品種約1500本が育てられています。2月下旬から開花し、見ごろは3月上旬から中旬です。映画「折り梅」のロケ地にもなりました。また「梅林が集落を包む桃源郷」として朝日新聞選定の「にほんの里100選」に選ばれました。
彼岸花群生地 (ひがんんばなぐんせいち)
秋の彼岸が近づくと、忽然と姿をあらわし、一斉に伸びた花茎はかがり火に似た赤い花を咲かせます。一面秋色に染まる田んぼの中に鮮やかに群生する景観はまるで絵画を見るようです。
ササユリ
愛知県・静岡県あたりが分布の東限にあたる、日本固有種のユリの花です。葉の形が笹の葉にそっくりなことから「ササユリ」と名づけられています。ほとんどの花は淡紅色で白色のものもたまに見られます。
一時はかなり数が少なくなっていましたが市民の有志の方の懸命な保護活動によって新城市庭野の青年の家周辺では群生するまでになりました。
節分草 (せつぶんそう)
毎年決まって立春を過ぎた頃、そのかわいらしい姿を見せるため「せつぶんそう」と呼ばれています。新城市名号の石雲寺境内で見られるため、その時期になると多くの人がお寺を訪れます。
石雲寺(せきうんじ):新城市名号字袋林12
ホソバシャクナゲ
愛知県東部から静岡県西部に分布し、4月末から5月初めにかけて紅紫色の花を咲かせます。新城市門谷にある愛知県民の森ではホソバシャクナゲが自生しており、随所でその華やかさを楽しむことができます。
そのほか、山びこの丘(新城市玖老勢)でも見ることができます。